Common Cuttlefish

コウイカ

縞模様の海の宝石。底を狙うエギングとテンヤで楽しむ個性派イカ

釣りの難易度 ★★★☆☆
ベストシーズン 春・秋(4〜6月・9〜11月)
分類 コウイカ目コウイカ科
コウイカ
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コウイカについて

生態・名前の由来・雑学

学名
Sepia esculenta
分類
コウイカ目コウイカ科
分布
青森県以南の日本太平洋・日本海沿岸。東シナ海〜オーストラリアまでの西部太平洋温暖海域
寿命
1年
最大サイズ
胴長 20〜30cm
産卵期
2〜4月

🐟 生態

昼間は外洋の水深 60〜150m を回遊し、小魚やエビなどの甲殻類を捕食する。産卵期には内湾の浅場に集まり、雄は体を発光させるなど誘引行動で雌の気を引く。底生時は吸盤付き腕を巧みに使い、触手で獲物を狩る高度な捕食行動を行う。

📜 名前の由来

背側の石灰質の甲(コウ)を持つイカの意味から「コウイカ」と名付けられた。この甲は貝殻状で舟形をしており、サーフボードのような形をしている。

💡 雑学

  • 寿命わずか 1年で、孵化した稚イカは浅場で成長し、夏には「新いか」として商品化される。
  • 別名「スミイカ」「ハリイカ」。墨が濃く料理に使われやすいことから。
  • 光量が減少すると活性が著しく上昇するため、夕方〜夜間が最良の釣期。
  • コウイカ目は舟形の石灰質甲を持つイカの総称で、複数の科で構成される大型分類群。

コウイカの釣り方

エギングとテンヤ釣り、2スタイルで底に潜む縞模様のイカを攻略

🎯

エギング(コウイカ用エギ)

コウイカ専用の2.5〜3号エギで底付近をゆっくり引く釣り方。アオリイカと異なり底をズル引きするのが基本。堤防・港・砂泥底から気軽に狙える。

  • エギをキャストして確実に着底させる(カウントダウンで底取りを徹底)
  • 底から少しシャクり上げ、ゆっくりフォールさせてズル引きする
  • ラインが止まったり重くなったりしたら穂先でゆっくり聞き合わせ
釣りやすいポイント
  • 砂泥底・砂礫底の港湾内・堤防周辺
  • 海藻帯の際・水深3〜10mの底付近
🦐

テンヤ釣り(コウイカどんどん)

エビを餌にしたテンヤ仕掛けを底付近でゆっくり引く昔ながらの釣り方。コウイカが抱きついてくるため初心者でも確実にヒットさせやすい。

  • テンヤにエビ(冷凍シバエビなど)をセットして底まで落とす
  • 底をゆっくりズル引き、または底をトントンと叩いてコウイカを誘う
  • 重くなったら竿を立ててゆっくり巻き上げ(強く合わせると身切れする)
釣りやすいポイント
  • 砂地の堤防・港内・砂浜近くの内湾
  • 水深2〜8mの比較的浅い底付近
💡 エギングのコツ

コウイカはアオリイカと異なり、底をゆっくりズル引きするのが最大のポイント。急激なシャクリは不要で、竿先を下げてテンションをかけながら「底を引きずる」イメージで動かすと好反応。アタリは「ムズッ」という微妙な重みで来るため、穂先の感度が重要。PEラインとフロロリーダーの組み合わせでアタリを明確に取ろう。

💡 テンヤ釣りのコツ

テンヤにエビをしっかり固定するのが釣果アップの秘訣。コウイカは餌を抱いてからじっくり食べる習性があるため、重みを感じても慌てず、ゆっくりと竿を立てて対応しよう。イカスミが多いので白い服・靴は避け、バケツを必ず持参すること。タモ網も必須で、取り込みの際に墨を吐かれる前に素早く収容するのがコツ。

釣り場タイプ別ガイド

場所安全性魚影の濃さ向いている釣り方
砂地のある港湾・堤防 ★★★★★ ★★★★☆ エギング・テンヤ両方
海藻帯のある磯・堤防際 ★★★☆☆ ★★★★★ エギング向き
砂浜近くの内湾・浅瀬 ★★★★☆ ★★★☆☆ テンヤ向き(春の産卵期)

時期・時間帯ガイド

★が多いほど釣れやすい時期・時間帯です

🕐 時間帯別 釣れやすさ
朝マズメ(5:00〜8:00)
★★★★★
最も活性が高い。底付近を重点的に
日中(9:00〜16:00)
★★★☆☆
澄み潮・晴天時は底付近で有効
夕マズメ(16:00〜18:00)
★★★★☆
活性が上がる。浅場に差してくる
夜(18:00〜)
★★☆☆☆
アオリイカと異なり夜は活性が落ちる
📅 季節別 釣れやすさ
春(4〜6月)
★★★★★
産卵期。浅場に大型が多数接岸する
夏(7〜8月)
★★☆☆☆
高水温で深場に落ちる。難しい季節
秋(9〜11月)
★★★★☆
水温低下とともに浅場へ。数釣り期
冬(12〜3月)
★★☆☆☆
活性が低下。深場や南方海域では可

コウイカの調理レシピ

アオリイカとは別物の、ねっとり厚みのある身が魅力。豊富なスミを使った郷土料理まで楽しめる。

調理前の下処理・注意点
  • 🫀甲(こう)を取る: 胴体内部の白く硬い「甲(イカの骨)」を取り出す。
  • 🫀墨袋: 墨袋は破らないように。墨は別途料理に使える。
  • 🦷クチバシ: 足の付け根のクチバシを除去。
コウイカの刺身
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料理写真
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細造りで甘み倍増
コウイカの刺身

ねっとり厚い身を2〜3mm幅の細造りにすると、噛むほどに広がる濃厚な甘みが際立つ。アオリイカとは別の方向で深い味わい。

材料(2人分)

コウイカ(鮮度抜群)1杯・わさび・醤油・ポン酢 各適量

作り方
  1. 1胴体からワタ・軟甲(コウイカボーン)を抜き取り、皮を剥いて水洗い
  2. 2胴体を2〜3mm幅に細く切る(細造り)または薄く削ぎ切りにする
  3. 3わさび醤油またはポン酢でいただく
コウイカは皮が厚く複数層あるため、内側の薄皮まで丁寧に剥くとよりもちもちした食感に。身の厚さを均一に切ると舌触りが格段に向上する。
コウイカのスミ煮
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料理写真
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スミを丸ごと活用
コウイカのスミ煮(イカ墨煮)

墨袋が大きいコウイカだからこそ作れる、本格スペイン料理。黒く深いソースをご飯にもパスタにも絡めたくなる、墨持ち帰り必須の一品。

材料(2〜3人分)

コウイカ 2杯(墨袋を取り出して保存)・玉ねぎ 1個・にんにく 2片・白ワイン 大さじ3・トマトホール 1/2缶・塩・オリーブオイル 各適量

作り方
  1. 1イカを一口大に切る。墨袋を破らずに取り出して小皿に墨を絞り出しておく
  2. 2オリーブオイルでにんにく・玉ねぎを炒め、イカを加えて炒める
  3. 3白ワイン・トマト・墨を加えて中火で15〜20分煮込み、塩で調味する
コウイカは墨袋が大きく墨が豊富なためスミ料理に最適。調理中は墨が飛び散るためエプロン必須。炊いたご飯にかけてもパスタに絡めても絶品。
コウイカのバター醤油炒め
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料理写真
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強火で短時間
コウイカのバター醤油炒め

焦がしバターとにんにくの香りに、甘い身がからりと絡む。釣った日の夕食にすぐ作れる、片手間で完結する一皿。

材料(2人分)

コウイカ(胴・足)1杯・バター 15g・醤油 大さじ1.5・酒 大さじ1・にんにく(みじん切り)1片・パセリ 適量

作り方
  1. 1イカを一口大に切る(胴は輪切り・短冊切り、足は食べやすく切り分ける)
  2. 2フライパンにバター+にんにくを熱し、イカを強火で炒める
  3. 3醤油・酒を加えてさっと炒め合わせ、パセリを散らして完成
コウイカはアオリイカより身が締まっているため、強火で短時間に仕上げること。ゆでギスギスにならないよう加熱しすぎ注意。イカの足も捨てずに一緒に炒めると旨みがさらにアップ。
コウイカの天ぷら
🍚
料理写真
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格子の切れ目で縮ませない
コウイカの天ぷら

厚みのある身に格子状の切れ目を入れると、揚げても縮まずもっちり仕上がる。塩で食べると本来の甘みが際立つ釣り人の正解。

材料(2人分)

コウイカ(胴)1杯・天ぷら粉 適量・冷水 適量・揚げ油・天つゆ or 塩

作り方
  1. 1コウイカの胴を開いて切れ目を細かく入れ(縮み防止)、食べやすい大きさに切る
  2. 2天ぷら粉を冷水でさっくり混ぜ、薄めの衣を作る
  3. 3170℃の油でサクッと2〜3分揚げ、天つゆまたは塩でいただく
コウイカは身が厚いため、アオリイカより少し長めに揚げること。切れ目を格子状に入れると食感がよく縮みにくい。塩で食べるとコウイカ本来の甘みが引き立つ。