⚠️ 重要:ニホンウナギは絶滅危惧種(環境省レッドリストIB類)に指定されています。釣りは禁止されていませんが、地域・河川によってサイズ制限・禁漁期間が設けられている場合があります。必ず地元の漁協や都道府県の規則を確認してから釣行してください。資源保護のため、必要分以上の持ち帰りを避けましょう。
Japanese Eel

ウナギ(ニホンウナギ)

夏の夜釣りで狙う最高の味覚。釣れたら最高の蒲焼きに

釣りの難易度 ★★★☆☆
ベストシーズン 夏(6〜9月)夜釣り
分類 ウナギ目ウナギ科
ウナギ
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ウナギについて

生態・名前の由来・雑学

学名
Anguilla japonica
分類
ウナギ目ウナギ科
分布
日本・中国・韓国・台湾など東アジア。産卵場はマリアナ諸島西方海域で、稚魚が沿岸〜河川を遡上して成長
寿命
22年以上
最大サイズ
最大 1.3m(平均 1m 前後)
産卵期
秋〜冬に河川を離脱、産卵地はマリアナ諸島西方

🐟 生態

両側回遊型の魚で、孵化後ただちに海へ下り、沿岸域でプランクトンを食べて成長する。春に河川に遡上し、5〜10年間河川・湖沼で生活しながら昆虫や小魚、エビを食べる。秋冬に産卵のため海へ下る。夜行性で穴に隠れることが多い。

📜 名前の由来

古代日本では「むなぎ」と呼ばれ、奈良時代の『万葉集』に「武奈伎」として記載される。最有力説は「身(む)が長い(なが)」から「ムナギ」→「ウナギ」に転訛したもの。漢字「鰻」は細長さを表す「曼」が使われている。

💡 雑学

  • IUCN(国際自然保護連合)により2014年から絶滅危惧種(EN)に指定。ニホンウナギは「絶滅危惧IB類」。
  • 人工養殖は未完成で、天然の稚魚シラスウナギを漁獲して育成。20世紀後半から乱獲と環境変化で資源が激減。
  • 土用の丑の日に食べる習慣は江戸時代の発明(平賀源内のキャッチコピー説が有名)。
  • ウナギの血液には毒(イクシオトキシン)があり、生食は厳禁。必ず加熱調理する。

ウナギの釣り方

ウナギ釣りの定番はぶっこみ夜釣り一択。仕掛け・エサ・ポイント選びのコツを徹底解説

🌙

ぶっこみ釣り(夜釣り・定番)

天秤+餌を底に沈めて置き竿で待つシンプルな釣り方。夜行性のウナギは日没後に活発に動き出す。竿は1〜複数本出して護岸の際・石積み周りを効率よく攻めるのがセオリー。

  • 中通しオモリ(10〜20号)+ウナギ針(8〜12号)にドバミミズを通し刺し
  • 護岸の際・石積み・橋脚付近にキャストして置き竿(鈴を付けてアタリを音で感知)
  • 穂先や鈴が大きく動いたら鋭く合わせ、素早く引き出す(穴に入られる前に!)
釣りやすいポイント
  • 石積み護岸・石垣・石橋の際(隠れ場所付近)
  • 河川の深み・淵・流れの緩いたまり・用水路
💡 ぶっこみ釣りのコツ(約100字)

ウナギ釣りの最重要ポイントは「石積みの際」。ウナギは石の隙間に潜んでおり、際に仕掛けを置くのが鉄則。エサはドバミミズを通し刺しにして大きく使う。アタリは「ガガガッ」と激しく、すぐ穴に入ろうとするので即合わせが命。合わせたら一気に引き抜くことで穴に入られずに取り込める。

💡 エサと時間帯のコツ(約100字)

エサはドバミミズが断然最強。釣具店のイソメよりも自分で掘ったドバミミズが実績が高い。釣行タイミングは「雨の翌日・増水後・満月前後」が特に好釣果。日没〜深夜0時が黄金時間帯で、複数本竿を2〜3m間隔で扇状に出して広い範囲をカバーすると効率が上がる。

釣り場タイプ別ガイド

場所 安全性 魚影の濃さ 向いている釣り方
石積み護岸のある中小河川 ★★★★☆ ★★★★★ ぶっこみ夜釣り(最高)
河川の淵・深み ★★★☆☆ ★★★★☆ ぶっこみ夜釣り(深みを狙う)
用水路・水路 ★★★★★ ★★★☆☆ ぶっこみ夜釣り向き

時期・時間帯ガイド

★が多いほど釣れやすい時期・時間帯です

🕐 時間帯別 釣れやすさ
深夜(21:00〜翌2:00)
★★★★★
完全夜行性。深夜が最も活発
夕マズメ〜夜(18:00〜21:00)
★★★★☆
日没後から活動開始。狙い目
早朝(3:00〜6:00)
★★★☆☆
夜明け前まで釣れることがある
日中
★☆☆☆☆
石の隙間に潜んでほぼ釣れない
📅 季節別 釣れやすさ
春(4〜5月)
★★★☆☆
水温上昇で活動開始。シーズン開幕
夏(6〜9月)
★★★★★
最盛期。夜に石の隙間から活発に出る
秋(10〜11月)
★★★★☆
脂乗り最高。冬眠前の荒食い期
冬(12〜3月)
★☆☆☆☆
泥の中で冬眠。ほぼ釣れない

ウナギの調理レシピ

YouTube・Cookpadの人気レシピを厳選。自分で釣ったウナギで作る蒲焼きは一生忘れられない美味しさ。

調理前の下処理・注意点
  • 【血液に毒】生食厳禁: ウナギの血液にはイクシオトキシン(タンパク毒)が含まれ、生食すると下痢・嘔吐・呼吸困難の可能性。必ず60℃以上で十分加熱すれば失活。捌いた手や調理器具は流水で。
  • 🧤強烈なヌメリ: 大量の塩でしっかり擦るか、80℃前後の湯にサッと通して(霜降り)ヌメリを凝固→流水で洗い落とす。
  • 📌目打ち必須: 滑って捌けないので、目打ち(千枚通し)でまな板に固定してから開く。
  • 🩸小骨多い: 骨切りまたは長時間蒸して骨ごと柔らかく。
ウナギの蒲焼き(うな丼)
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料理写真
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釣り人の最高の喜び
ウナギの蒲焼き・うな丼

自分で釣ったウナギで作る蒲焼き・うな丼は格別。甘辛のタレと脂乗りの白身が絶品。

材料(2人分)

ウナギ 1匹・醤油 大さじ3・みりん 大さじ3・酒 大さじ2・砂糖 大さじ1・ご飯 2膳・山椒 適量

作り方
  1. 1ウナギを〆て裂き(目打ち→背開きor腹開き)、串を打つ
  2. 2素焼き→蒸す(関東)またはそのまま焼く(関西)→タレを塗って本焼き
  3. 3ご飯に乗せてタレをかけ、山椒を振って完成
白焼きしてから蒸すと余分な脂が落ちてふっくらに。タレは醤油・みりん・酒・砂糖を煮詰めるだけ。自家製タレは市販品より断然美味しい。
ウナギの白焼き
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料理写真
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素材の旨みを堪能
ウナギの白焼き

タレなしで焼く白焼きはウナギ本来の旨みが際立つ。わさびと塩だけで食べる究極のシンプル料理。

材料(2人分)

ウナギ 1匹・塩 少量・わさび・醤油 各適量

作り方
  1. 1ウナギを〆て裂き、串を打つ
  2. 2塩を振ってグリルまたは炭火で皮面から焼く
  3. 3わさびを添えて醤油または塩で食べる
白焼きはウナギの品質がそのまま出る。日本酒との相性が最高。わさびを少量乗せると脂の甘みが引き立つ。
肝吸い
🍜
料理写真
3
釣り人だけの贅沢
ウナギの肝吸い

ウナギの肝(きも)を使った吸い物。うな丼の添え物として定番。釣り人だけが作れる究極の一椀。

材料(2人分)

ウナギの肝 2匹分・だし(昆布)500ml・薄口醤油 小さじ1・塩 少量・三つ葉・柚子の皮 各適量

作り方
  1. 1肝を霜降りにして臭みを取る
  2. 2だしに肝を入れて軽く煮て薄口醤油・塩で味を整える
  3. 3三つ葉・柚子の皮を添えて完成
肝はうな丼に欠かせない脇役。丁寧に霜降りすることで臭みゼロの上品な吸い物になる。柚子の香りが格別。
ひつまぶし
🍵
料理写真
4
3つの食べ方で楽しむ
ひつまぶし

名古屋名物のひつまぶし。そのまま・薬味で・お茶漬けで3通りの食べ方が楽しめる贅沢料理。

材料(2人分)

ウナギ蒲焼き 1匹分・ご飯 2膳・刻み海苔・わさび・ねぎ・三つ葉 各適量・だし・出汁茶漬け用お湯

作り方
  1. 1ウナギ蒲焼きを細かく切ってご飯に混ぜる
  2. 2まず1/4はそのまま、次の1/4は薬味と一緒に食べる
  3. 3残りは出汁をかけてお茶漬け風に食べる
3つの異なる食べ方でウナギを最大限に楽しめる。最後のお茶漬けで〆るのが「通」の食べ方。