Japanese Anchovy

カタクチイワシ

煮干しの原料にして最高の釣り餌。入れ食いで楽しむ大衆魚

釣りの難易度 ★☆☆☆☆
ベストシーズン 春〜秋(4〜11月)
分類 ニシン目カタクチイワシ科
カタクチイワシ
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カタクチイワシについて

生態・名前の由来・雑学

学名
Engraulis japonicus
分類
ニシン目カタクチイワシ科
分布
東アジア〜東南アジアの沿岸域。日本沿岸では北から南まで広く、内湾や沿岸の浅海を好む。
寿命
2〜3年
最大サイズ
全長 12〜14cm
産卵期
通年(春と秋にピーク)

🐟 生態

小型で俊敏な回遊性魚類で、沿岸の浅海に大規模な群れを形成する。下顎が上顎より突き出すのが分類上の特徴。海鳥やマグロなどの天敵から守るため、群れ全体が同じ方向に泳ぐシンクロ行動を取る。卵は分離浮性卵で、流れのある沿岸域で広大な産卵床を形成する。

📜 名前の由来

「カタクチ」は下顎が片側(方)に偏ってやや下に突き出した口の形状を指す。この特徴的な口の形態がカタクチイワシ科を他の科と分ける重要な特徴である。

💡 雑学

  • 煮干し(ニボシ)の主原料はほぼカタクチイワシ。煮て干したものが煮干しと呼ばれる。
  • 卵がバラバラに浮遊する分離浮性卵という産卵方法で、流れのある沿岸域に広大な産卵床を形成。
  • 釣りエサ「シラサエビ」と並ぶ定番エサで、生の片口イワシは投げ釣り・船釣りで万能。
  • 「シラス」「チリメンジャコ」もマイワシだけでなくカタクチイワシの稚魚を多く含む。

カタクチイワシの釣り方

サビキ釣りと投げサビキで大漁を狙う。マイワシより小さく群れが密なので手返しが楽しい

🪝

サビキ釣り(堤防・定番スタイル)

アミエビのコマセを撒きながらサビキ仕掛けで狙う。群れに当たれば入れ食い。初心者・ファミリーに最適。

  • コマセカゴにアミエビを詰め、仕掛けを水面〜中層に落とす
  • 竿を上下にシャクってコマセを拡散させる
  • 複数匹掛かったら素早く抜き上げて手返しを上げる
釣りやすいポイント
  • 常夜灯がある港内・堤防(群れが寄る)
  • 潮通しの良い堤防先端・角
🏹

投げサビキ(沖の群れを狙う)

ウキサビキ仕掛けを沖に投げて広範囲の群れを狙う。砂浜やサーフからも楽しめる。

  • ウキ付き投げサビキ仕掛けをキャスト
  • コマセを振り出しながら群れを待つ
  • ウキが沈んだら複数匹まとめて回収する
釣りやすいポイント
  • 広い堤防・砂浜(サーフ)
  • 沖に回遊ルートがある外洋向き堤防
💡 サビキ釣りのコツ(約100字)

カタクチイワシはマイワシより小さく動きが速い。小針(3〜4号)のサビキ仕掛けを使うのが重要。コマセを絶やさず撒き続けて群れを足止めするのが最大のコツ。群れが浮いていることが多いので表層〜中層を中心に探ろう。常夜灯周りの夜釣りは特に高実績。釣れたら即氷水に入れること。

💡 投げサビキのコツ(約100字)

タナ(ウキ下)を浅めに設定するのがポイント。カタクチイワシは表層を群れで泳ぐことが多い。朝マズメの遠投で沖の群れを狙うのが特に効果的。釣れている人の近くにキャストして群れを共有するのも有効。風向きを読んでコマセが流れる方向に仕掛けを置くと効率よく釣れる。

釣り場タイプ別ガイド

場所安全性魚影の濃さ向いている釣り方
常夜灯のある港内・堤防 ★★★★★ ★★★★★ サビキ釣り向き(夜釣り◎)
潮通しの良い堤防先端 ★★★★☆ ★★★★☆ サビキ・投げサビキ両方
砂浜(サーフ)・広い堤防 ★★★★☆ ★★★☆☆ 投げサビキ向き

時期・時間帯ガイド

★が多いほど釣れやすい時期・時間帯です

🕐 時間帯別 釣れやすさ
夕マズメ〜夜(17:00〜22:00)
★★★★★
常夜灯周りに大群が集まる。最高の時間
朝マズメ(5:00〜8:00)
★★★★★
回遊タイミングに合えば入れ食い
日中(9:00〜16:00)
★★★☆☆
回遊があれば釣れる。群れ次第
深夜(23:00〜)
★★★☆☆
常夜灯周りは深夜も群れが残ることあり
📅 季節別 釣れやすさ
春(4〜5月)
★★★★☆
接岸が始まり群れが増えてくる
夏(6〜9月)
★★★★★
最盛期。大群が港内にも入り込む
秋(10〜11月)
★★★★☆
脂が乗って食べ頃。夜釣りで高実績
冬(12〜3月)
★★☆☆☆
沖に出て釣りにくくなる

カタクチイワシの調理レシピ

YouTube・Cookpadの人気レシピを厳選。釣りたてのカタクチイワシは自家製煮干しにも最高。

調理前の下処理・注意点
  • 🔥ヒスタミン注意: 小型でも青魚。釣ったら即氷締め。
  • 🫀内臓の苦み: 取り除けば苦みなし。手で頭ごと引き抜く「手開き」が早い。
自家製煮干し
🍜
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釣り人の特権レシピ
自家製煮干し(にぼし)

カタクチイワシを使った自家製煮干しは市販品より格段に香りが良い。出汁がとにかく美味しい。

材料

カタクチイワシ 好きなだけ・塩水(水1L+塩30g)

作り方
  1. 1イワシを塩水で10〜15分茹でる(沸騰後弱火)
  2. 2ザルに上げて水気を切り、干物ネットで2〜3日天日干し
  3. 3完全に乾いたら完成。冷暗所で保存
冷蔵庫でも乾燥可(1週間)。自家製煮干しで取る出汁はラーメン・みそ汁に格別な旨みをもたらす。
カタクチイワシの唐揚げ
🔥
料理写真
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人気の定番
カタクチイワシの唐揚げ

丸ごと揚げてカリカリに。骨まで食べられてカルシウムたっぷりの絶品おつまみ。

材料(2人分)

カタクチイワシ 20〜30匹・醤油 大さじ1・酒 大さじ1・生姜汁 少量・片栗粉 適量・揚げ油・レモン

作り方
  1. 1内臓を取り除き(小さければそのままでも可)醤油・酒・生姜汁で10分漬ける
  2. 2水気を拭いて片栗粉をまぶす
  3. 3170℃で5〜7分、骨までカリッと揚げる
二度揚げで骨まで食べられる。レモンを搾って食べると爽やか。お酒のおつまみに最高の一品。
アンチョビの自家製
🍳
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料理の隠し味に
自家製アンチョビ

カタクチイワシは洋食の定番食材アンチョビの原料。自家製は新鮮さが段違いで旨みが濃い。

材料

カタクチイワシ 500g・塩 200g(イワシの重量の40%)・オリーブオイル 適量

作り方
  1. 1頭・内臓を取り除き、塩を層状に挟んで容器に漬け込む
  2. 2冷蔵庫で3〜6ヶ月熟成させる(途中で水が出るのは正常)
  3. 3取り出して骨を除き、オリーブオイルに漬けて保存
熟成が進むほど旨みが増す。パスタ・ピザ・サラダの隠し味に加えるだけで料理の格が上がる。
カタクチイワシの南蛮漬け
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料理写真
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骨まで丸ごと
カタクチイワシの南蛮漬け

頭からしっぽまで丸ごと食べられる、カルシウム豊富な常備菜。

材料(2人分)

カタクチイワシ 200g・片栗粉 適量・揚げ油・玉ねぎ 1/2個・人参 1/3本・酢 大さじ4・砂糖 大さじ2・醤油 大さじ2・赤唐辛子(輪切り)1本

作り方
  1. 1カタクチイワシは頭ごと水洗いし水気を拭き、片栗粉をまぶす
  2. 2170℃の油で骨までカリカリになるよう3分揚げる
  3. 3酢・砂糖・醤油・唐辛子と薄切り玉ねぎ・人参を合わせ、揚げたてを浸し30分以上漬ける
冷蔵で3〜4日保存可能。漬けるほど味が染みて美味しくなる。