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東京湾シーバス・月別攻略マップ|潮位×時間×ルアーの相関を地形ごとに整理

執筆: ゆーや(Boss Angler's 運営者)・公開日 2026年6月13日・約 4,200 字
東京湾のシーバスは、月によってベイト・水温・回遊ルートが変わる。同じ場所・同じ時間に通っても、4 月と 9 月で釣れるルアー・釣れるサイズはまったく違う。この記事では、東京湾を 運河・河口・サーフ・堤防 の 4 つの地形タイプに分けて、月別に「潮位」「時間帯」「ルアー」の組合せをマップ化した。私自身が湾奥から南房まで通って見えてきた、地形 × 月の傾向を整理する。

なぜ月別 × 地形タイプで整理するのか

シーバス解説の多くは「春は◯◯、秋は◯◯」と季節別だけで終わる。でも東京湾は、湾奥(運河中心)と湾口(外洋寄り)で水温・ベイト構成が 2 か月くらいズレる。同じ「春」でも、4 月の荒川河口と 4 月の館山では何もかも違う。だから、月別の話を理解するには 地形タイプ という軸も必要になる。

この記事では、地形を 4 タイプに分ける。

  • 運河型(湾奥都市部)— 荒川・隅田川下流、京浜運河、千葉港運河など。常夜灯多数、護岸構造、潮通しは弱め。
  • 河口型(中規模河川河口)— 多摩川・養老川・小櫃川河口など。淡水流入と潮汐がぶつかる場所。
  • サーフ型(外洋砂浜)— 一宮・館山・南房総のサーフ。波・離岸流が効く。
  • 堤防型(漁港・大型堤防)— 木更津・富津・浦賀の港湾。沖と内側の両方を攻められる。

以下、月別に「どの地形でどう攻めるか」を整理する。

春(3〜5月)— 産卵明け・乗っ込み・バチ抜け

3 月はまだ水温 8〜10℃ で動きが鈍い時期。湾奥の運河で、満潮前後の動かないタイミングに バチ抜け の小型シーバスが拾える。サイズは 40〜55cm が中心。

4 月は水温が 12〜15℃ に上昇し、河口型が一気に良くなる。多摩川河口では大潮の下げ 3〜5 分が黄金タイム。アフタースポーン明けの痩せた 70〜80cm が回ってくることがある。

5 月になると、ハクパターンが本格化。サーフ型でも 5 月後半からシーバス + ヒラメの両方が狙える。

運河河口サーフ堤防
3 月◎ バチ抜け○ 河口バチ× 低水温× 厳寒期
4 月○ 居着き小型◎ 乗っ込み△ 早朝のみ○ 朝マズメ
5 月○ ハクパターン○ 落ちアユ早期○ ベイト接岸○ 夕方〜夜

春のおすすめルアー

  • シンキングペンシル 90〜110mm: バチ抜けと相性最強。デッドスローで通すだけ。
  • シャローミノー(フローティング): 河口型で水深 1m を切る時に有効。
  • マイクロベイト系小型ミノー: 5 月のハクパターンで効く。

夏(6〜8月)— デイゲーム・ナイト二極化

夏は水温 20℃ を超えてシーバスの活性は高いが、デイ(昼)とナイト(夜)で釣れる場所がはっきり分かれる。

デイは外洋寄り(サーフ型・堤防型の沖向き)で、ボイル撃ち中心。湾奥の運河は水温が 28℃ を超える日も出てきて、シーバスが沖や深場に逃げる傾向がある。

ナイトはむしろ運河型が好調。常夜灯下にイワシ・サッパが寄り、それを追ってシーバスが入る。サイズは小さい(40〜60cm)が、数釣りができる。

運河河口サーフ堤防
6 月○ ナイト◎ 落ちアユ・ピーク○ ボイル撃ち○ ヒラメ混じり
7 月○ ナイト常夜灯○ 早朝・夕方◎ デイゲーム○ ナイト
8 月△ 水温高すぎ△ 夕立後狙い◎ デイゲーム○ 朝夕

夏のおすすめルアー

  • バイブレーション 14〜20g: デイのボイル撃ちで遠投 + 速巻きが効く。
  • トップウォーター(ペンシル・ポッパー): 7〜8 月の朝マズメ、サーフ型・堤防型で爆発することがある。
  • 小型シンペン: 運河型ナイトで常夜灯の境目を流す。
🌡️ 8 月の運河型: 水温 30℃ 近くなる日があり、シーバスは深場や河口に避難する。8 月の都市運河で釣れない時は、無理せず河口や堤防に転戦する方が早い。

秋(9〜11月)— ベイトボール・ハイシーズン

シーバスゲームの本番。水温 18〜22℃ に下がり、コノシロ・イワシ・サッパが大量に湾奥へ入ってくる。シーバスもベイトを追って、岸近くを大規模に回遊する。

9 月は河口型が一番熱い。10 月は運河と堤防の両方で大型が出やすい。11 月はサーフ型のラストチャンスで、ランカー(80cm 超)の確率が一年で最も高い。

運河河口サーフ堤防
9 月○ 涼しい日◎ ピーク○ ヒラメ混じり◎ ボイル
10 月◎ ハイシーズン◎ 落ちアユ・コノシロ◎ ベイトボール◎ ランカー出現
11 月○ コノシロパターン○ 下旬まで◎ ランカー狙い○ 朝夕シビア

秋のおすすめルアー

  • ビッグベイト・大型シンペン 130〜180mm: コノシロ食いの大型狙い。10 月以降の主役。
  • ミノー 120mm 前後: イワシ・サッパパターンの基本。
  • メタルジグ 28〜40g: サーフ型の遠投・ベイトボール撃ちに不可欠。

冬(12〜2月)— ディープ・湾奥温排水

水温が 10℃ を切ると、シーバスは深場や温排水(火力発電所の冷却水放流口など)に集中する。

12 月前半までは秋パターンが残っていて、運河型・河口型で釣果が続く。1〜2 月は完全に温排水周りに絞られる。湾奥の温排水ポイントは年中釣れるが、冬は特に集中する。

運河河口サーフ堤防
12 月○ 残党狙い○ 中旬まで△ ほぼ終了△ 大型のみ
1 月◎ 温排水周り× 厳寒× オフシーズン△ 大潮のみ
2 月◎ 温排水周り△ バチ抜け早期× オフシーズン△ サイズ厳しい

冬のおすすめルアー

  • マイクロジグ・スピンテール: ディープを丁寧にトレース。
  • シンキングミノー(リップ短め): 中層をスローで通す。
  • バイブレーション小型: 温排水のレンジを刻む。

潮位 × 時間帯の組合せ早見表

地形タイプごとに、潮位(上げ・下げ・止まり)と時間帯(朝・昼・夕・夜)の相性をまとめた。すべての地形・月で当てはまるわけではないが、迷った時のスタート地点として使える。

地形狙い目の潮狙い目の時間主なベイト
運河型満潮前後の止まり夜(常夜灯下)イナッコ・サッパ・バチ
河口型下げ 3〜5 分朝マズメ・夕マズメ落ちアユ・コノシロ
サーフ型上げ 3〜7 分朝マズメ・日中(夏)イワシ・ハタンポ
堤防型大潮・潮の動く時夕マズメ・夜イワシ・サッパ

まとめ・このマップの使い方

釣りに行く時、まず「今月・その地形タイプの最適パターン」を表で確認し、そこからルアー・潮位・時間を逆算する。例えば 10 月の河口型なら、「落ちアユ・コノシロ」がベイト、ルアーは大型ミノー or ビッグベイト、時間は朝マズメ、潮は下げ 3〜5 分。これだけ決めれば、現地で 1 時間粘って答えが出やすい。

もちろん例外はある。当日の気温・水温・濁り・風向きで条件は刻々と変わるから、表はあくまで「初手」として使ってほしい。粘って、外して、考え直して、次に活かす。それの繰り返しでパターンが頭に入っていく。

私自身もまだ全エリアを攻略できているわけじゃない。特に冬の温排水周りは、ポイントによって癖が違う。継続的にデータを集めて、このマップは年1で更新していくつもりだ。

ゆーや(Boss Angler's 運営者)。湾奥から南房総まで通うシーバスアングラー。本サイトの設計・実装・運用を個人で行っています。記事の修正・追加情報の提供などは 運営者ページ までお願いします。

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